« 雪見が目あてで、乗り鉄に出かけたこと (北海道プー2013 はお休み) | トップページ | 利尻というだけに、やっぱりアタマ隠してケツ(山裾)だけしか見えない… (北海道プー2013 vol.9) »

2014/02/24

残雪お見舞い申しあげます。 さて、次へ行きましょうか…(北海道プー2013 vol.8)














こんばんは。

関東地方は、ずいぶんと雪が降りましたねぇ…。




20140209001_2
記録的な大雪から一夜が明けた
真っ白い雪面に、足跡を付けるつもりで部屋から出てみれば…、轍と足跡だらけ
JR内房線君津駅北口  Feb.  09  2014    OLYMPUS  XZ-1







南国育ちのものとしては、雪は珍しいものであり、それが積もってくれると心なしか嬉しいものなのですが、今回は関東近辺では慣れないことで被害も出ており…。


被害に遭われた方には心よりお見舞い申しあげます。



さて、季節は二十四節季でいうところの雨水(うすい)。雨水がぬるみ草木が芽ぐむ頃ということなのですが、寒いです。 
 

                                  


 

20140209001
棲み家の入り口には倒壊したスノーマン、早くもグチャグチャになりつつある足もと
 Feb.  09  2014    OLYMPUS  XZ-1









南房総の入り口である当地でも、2月中の週末に2週連続で積雪に見舞われ、交通機関はマヒするは、短時間の停電が繰り返し起こるは、なかなか愉快な週末を過ごしましたよ。

街中はいわゆる雪隠詰め状態で、こんな日は部屋の中で本でも読んで、静かに暖かく過ごすのが幸せというものだ。 



  






20140209002_2
昨日の昼下がりから鉄道は大マヒ、電車は昨夜から運行停止のままだ
JR内房線君津駅  Feb.  09  2014    OLYMPUS  XZ-1







ところが、私が棲息するマンションでは、棟内のお子様たちが大喜び、そして大騒ぎ。

建物横のJR内房線最寄り駅は、雪で大混乱というよりも電車が動いていないため、いつもと違って早朝からひっそりと静まりかえり、私にとっては好日だと思っていたのだが…。  







 

20140214052
記録的大雪の翌週は、記録破りの大雪となった 先週と較べ水っ気の多いボタ雪が降る
総武・横須賀線直通久里浜行き快速電車が、雪の降りしきる中を出発する 
JR内房線君津駅  Feb.  14  2014    OLYMPUS  XZ-1









お子様たちの元気な声がエントランス横のプレイロットから響き渡り、電車の音よりも強烈だった。

もちろん、エントランスには雪ダルマが乱立し、中には巨大な雪のアタマを支えきれず、早くもアタマが崩れ落ちた無惨なスノーマンも見られた。

  

 

20130211100
豪雪地帯で鉄道運行を維持するのはたいへんだ 
長岡行きの電車が雪煙を捲上げ発車 車両後側に雪が附着し、スノーモンスター化していく
JR上越線小出駅(新潟県魚沼市)  Feb.  11  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD

 

  







関東地方では記録破りの大雪となったが、ホンモノの雪国と較べるとまだまだ雪は少ない。
今回改めて思ったが、首都圏の防災への備えはなんと脆弱なのだろう。

首都直下型地震などを行政機関は一生懸命災害シュミレーションを行うが、私のようなボンヤリした人間は、何の反応も示さず備えもせず、滅亡するまでオノレの愚かさに気がつかないものなのだろう。



  




20130211downsize001_4
国内屈指の豪雪地帯、越後・会津国境 六十里越峠を目指す
運行ダイヤにない長時間停車、ラッセル車が対向してやって来た
ここでは鉄道が冬の間は生命線、国道は大雪に埋もれ除雪不能で冬季通行止となる
JR只見線 大白川駅(新潟県魚沼市)  Feb.  11  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD 









ところで、今回の大雪は2回とも週末土日のことだった。

日当たりのよい私の活動範囲では、あっという間に路上の雪が融けてしまい、雪で出社できないというさぼり願望は儚くも潰えて、月曜日には何の問題もなく仕事に出かけることになったのでした。

    チェ~ッ… ( ̄、 ̄)










20130211downsize002_2
ラッセル車が、力強く雪を掻き分けながら待避線へ進入してきた
昔ながらの特殊排雪列車を期待したのだが、今どき単行型のモーターカーでした
JR只見線 大白川駅  Feb.  11  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD 

 














 

 








さて、前回は冬の乗り鉄のハナシで中断したが、ここしばらくのBlogのお題として、昨年(2013年)のゴールデンウイークに4年ぶりに北海道へプー旅に出かけたよしなし事を書き綴っている。




20130430145_downsize145
昭和新山直下から山頂を見あげる 現在も斜面からは噴煙が立ち上る
壮瞥町  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD








1943(昭和18)年、それまで麦畑であった平地が、有珠山の火山活動で突然隆起を始めた。昭和新山の誕生である。

溶岩円頂丘と呼ばれる溶岩ドームの成長過程を克明に観測したのが、当時の壮瞥郵便局長であった三松正夫氏である(当時の郵便局長は町長・警察署長なみに、社会的地位・責任のある地域の名士だ)。

三松氏はフリーハンドで独創的な定点観測を行い、その記録はミマツダイヤグラムとして世界的に貴重な火山観測記録として知られている。

昭和新山は、1957(昭和32)年、国指定の特別天然記念物となった。





  

20130430147_downsize147
この日は朝から冷たい雨が降る 洞爺湖畔
洞爺湖町(旧洞爺村=裏洞爺)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD








2013年4月~5月の連休を利用して実に久しぶりに北海道へやって来た私であるが、道北・道東は未だ冬の気象状況で、オホーツク海沿岸では連日吹雪・降雪であるという。

そこで、北海道最北端へ行く前に、小樽から日本海沿いに道南函館まで一旦南下した。ところが、函館界隈でも桜の開花はまだまだ先のことで、先行き不安ながら北上を始めた私であった。







20130430148_downsize148
カルデラ壁を登り外輪山から洞爺湖・中島を見おろす
洞爺湖町(旧洞爺村)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD






洞爺湖温泉では、ネットで予約した洞爺山水ホテル和風というところに宿泊した訳であるが、広い浴室のある温泉に入り浸り、だだっ広い部屋でごろごろとして過ごした。まだオフシーズンのため、館内は閑散としていた。

朝風呂を使い、身体を温めてから雨の中へ出発する。
とりあえず、昭和新山界隈の地質・地形学的な案内板のでているところ(ジオパーク)を何カ所か廻ってから、後方羊蹄山の山麓を目指して移動を始めた。




Iqtourxz1201304302768downsize0154
後方羊蹄山は雲の中
標高300~400mにある畑地は、やっと雪融けの季節を迎えたばかりのようだ
真狩(マッカリ)村  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD





洞爺湖畔を半周し北端部からカルデラ壁をよじ登る。

国道230号に再び合流し、留寿都(ルスツ)村の中心部まで雨の国道を札幌方向へ進む。
留寿都村は尻別岳周辺にスキー場を中心としたルスツリゾートがある。この時期、スキー場は絶賛営業中だ。

このまま国道230号を直進すれば、喜茂別(キモベツ)町から中山峠を越え、定山渓温泉を経て札幌へ最短で至るのであるが、途中の中山峠は標高840mあり、路面の積雪・凍結が予想される。





Iqtourxz1201304302773downsize0159
ニセコアンヌプリもやっぱり雲の中
夏場なら正面のニセコアンヌプリを越え、向う側の雷電海岸に出るパノラマラインが最高のコース
倶知安(クッチャン)町比羅夫(ヒラフ)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1





残念ながら夏タイヤ装備の私のクルマでは、中山峠を越えるのに相当な危険を覚悟しなければならず、計画の当初から回避すべきルートであった。


そんな訳で、留寿都で国道230号から道道66号に乗り換え、後方羊蹄山の南麓をグルッと廻り、真狩(マッカリ)村を経てニセコ町で国道5号へ出て、倶知安(クッチャン)町へ向かうことに。




20130430153_downsize153
JR函館本線比羅夫駅 ここは無人駅だが、駅舎は全国で唯一の民宿となっている
詳しくは、駅の宿ひらふHPを参照してください
倶知安(クッチャン)町  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD








ニセコで函館から札幌へ通じる国道5号へ再び合流。道筋からはニセコの山々や逆サイドにある後方羊蹄山は雲の中で眺望はないのであるが、やっぱりニセコの山々の近くにいる実感が欲しくなり、ちょいと寄り道をする。

途中でニセコアンヌプリ方向に道を逸れ、尻別川近くの比羅夫駅へ。




 

20130430155_downsize155
比羅夫駅の待合室在住 ネコのしま太郎クン 尻尾のデザインが名前の由来
2003年から駅を守り続けているそうだ
JR函館本線 比羅夫駅  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD








比羅夫駅には、道外ナンバーのご年配の夫婦が先客としていた。
ご主人の肩にはネコのしま太郎が載っかり、まとわりついているというか、襟巻き状態になっている。
ほんとうに人なつっこいネコだ。

待合室には、しま太郎の寝床がしつらえてあり(ダンボール箱+布団)、その横には食事用のサラもある。


    

 

Iqtour201304300650downsize2335
凍結防止剤の塩化カルシウムが散布された水は、彼には辛すぎたようだ
JR函館本線 比羅夫駅  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD





何となくしま太郎を眺めていると、待合室の外へ出かけていくので追跡してみる。

冷たい雨の中、特段目的があるようでもなく、駅の宿附属施設のログハウス周辺をスタスタと歩き、駅前未舗装道路の水溜まり数カ所で水の飲み較べをしている。
凍結防止剤の塩化カルシウムが溶け込んだ水溜まりの水は、飲み水には向いてないと思うのだが…。

そんなことをして、しま太郎は再び待合室へ戻っていった。




なお、2013年11月 しま太郎は、比羅夫駅から星の世界へ旅立ってしまったとのこと。
ご冥福をお祈りします。




 

Iqtour201304300642downsize2327
ホームに立つと、近くのスキー場から賑やかな喧噪が伝わってくる
函館本線の山線区間、思ったより列車の本数はある
かつてはSL大型機C62重連の急行ニセコなどが往来した栄光の鉄路
JR函館本線 比羅夫駅  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD






さて、倶知安から国道5号を小樽方向へ進む。道路広域情報板には、稲穂峠凍結注意と表示が出ている。

積丹半島の基部を横断する標高390mの稲穂峠が越えられないとなると、困ったことになるのだが、ここは問題なく通過。
道央の高度のない峠で積雪・凍結となると、この先の道北・道東行きを諦めざるを得ないことになる。

稲穂峠を越え、余市からは2日前に通ったコースを逆に北上する。
日本海側は相変わらず強風が吹き、雨脚も強くなった。今日は淡々と距離を稼ぐだけになりそうだ。

  







  

Iqtour201304300652downsize2337
サンモリッツ大橋(←なんというネーミング)を渡り、雪原の向こうにニセコアンヌプリを望む
倶知安町  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD








余市町からは交通量がグッと増え、小樽市街は雨が強いので寄り道なしで迷わず素通り。朝里、張碓の高台区間を過ぎ、小樽市銭函(ゼニバコ)で国道5号から国道337号へ乗り換え、石狩湾沿いに北上、札幌市内を迂回するルートへ進む。


国道337号は工業団地内の産業道路そのもので、片側3車線の直線区間が続く。石狩湾岸に大規模な工業団地と港湾施設を造成したものの、売れ残った広大な土地が荒涼とした眺めを作っている。

ところでこのコースは何度通っても、信号の繋がりが極めて悪く、必ず交差点ごとに捕まってしまい、その都度停止と全力スタートを繰り返す。まるでドラッグレース(シグナルレース)をしているようだ。







Iqtourxz1201304302780downsize0166
雨の石狩河口橋 橋長1,412m 一級河川石狩川の最下流に架け渡された長大橋
この先、市街地も徐々に終わりペースが上がる
石狩市  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1









石狩市花畔(バンナグロ)で、産業道路そのものの国道337号から国道231号へ乗り換える。
高速道路のインターチェンジのような交差点だ。

ここから先、日本海沿いを稚内市までひたすら北上する道は、日本海オロロンラインと呼ばれている。
日本海オロロンラインのうち、国道231号は札幌~留萌の区間を構成する。その先の留萌~天塩は国道232号、天塩~浜サロベツを行く道道106号となり稚内市へ至る。








Iqtourxz1201304302782downsize0168
R231号 旧厚田村の丘を下る
晴れていれば日本海の眺望が素晴らしいのだが…
石狩市(旧厚田村)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1






石狩川の河口橋を渡り、雨脚は相変わらずだが交通量が減少し北上ペースが上がる。
ちょっとした高さの丘陵地帯を乗り越えることを繰り返し、何度も通った懐かしい道筋を進む。

国道231号は札幌からのドライブコースに入るので、天気が好い日はかなりの交通量となるようだ。
夏のバイクプー旅でよく通る経路であるが、石狩から厚田村・浜益村・増毛町までの海岸線はビーチキャンプに繰り出すマイカーで溢れ、渋滞も起こるし、警察のネズミ取りもよく出没する。
   







  

Iqtourxz1201304302785downsize0171
R231号 石狩市(旧浜益村)濃昼(ゴキビル)
左折すれば旧道の送毛山道へ続く
石狩市(旧浜益村濃昼)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1








国道231号は海岸沿い主体の道であるが、山塊が海に落ち込む箇所ではそれを乗り越えるために一部山間区間もある。

北上するルートをとると、ずっと左手に日本海の眺望が広がり、丘陵の高台や絶壁・大岸壁の直下を通り抜ける区間など、変化に富んでいて走って楽しい道である。




Iqtourxz1201304302787downsize0173
送毛トンネルを越え海岸線へ降りてきた 
雨のR231号は対向車も少なく、寂しく険しい海岸線が続く
 石狩市(旧浜益村)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1




浜益村の海浜公園で一休み。
夏の間は、札幌方面から多くの海水浴客が押し寄せ、驚くほど混雑する場所なのだが、4月末の土砂降りの日はとても寒く、私以外誰もいなかった。



旧厚田村から旧浜益村までは、アップダウンも随分あったが、この先の雄冬岬から増毛町にかけての区間は、海岸際に大岸壁が迫りその下をすり抜ける道となる。しかし近年は、落石を避ける長大トンネル・覆道が増え、かなりの眺望が失われてしまった。




20130430159_r231downsize159
旧浜益村 雄冬岬へ続く道
石狩市(旧浜益村)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1









日本海に突き出た雄冬岬は、かつて北海道三大秘岬と呼ばれ、道路が存在しないため陸上から到達するのが困難な岬とされていた。

雄冬岬のほかに三大秘岬と呼ばれたのは、根室市の落石岬と室蘭市の地球岬だそうだが、これらのいずれも道路が整備され、現在は容易に到達することができる。


雄冬岬近くの集落は、近年まで外界から孤立した状態にあり、厳しい自然環境に加え、深刻な過疎に悩む地域であった。

20130430160_downsize160
大岸壁直下を進む 雄冬岬までもうちょい
この区間は、現在施工中の新雄冬岬トンネル開通で廃道になるかも…
石狩市(旧浜益村)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1










険しい海岸地形が続く雄冬海岸を通る国道231号の開通は、この地域にとって長年の悲願であったという。

雄冬集落へのアクセスは、かつては海上からの航路によるしかなく、長らく陸の孤島として存在していた。しかも冬の日本海は、しばしば時化により航路が途絶。
雄冬集落北方の増毛町、南方の浜益村からも交通手段は海からに頼る以外はなかった。




20130430161_r231downsize161
白銀の滝  雄冬岬近くの国道端に国道231号開通記念碑とともにある
石狩市(旧浜益村)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD








国道231号が雄冬岬を貫通して開通したのが1981年。
しかし、開通直後40日にして雄冬岬トンネル上の大岸壁が崩落し、あっという間に通行止めとなった。

その後、復旧工事により国道が再開通したのが1984年。
それでも、冬期間は増毛町側のマッカ岬とカムイエト岬を越える山間部が通行止めとなるため、雄冬集落へは道路経由では到達できず、航路がライフラインとして維持され続けた。






20130430162_downsize162
雄冬岬  現在、新雄冬岬トンネルが工事中である
石狩市(旧浜益村)  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD







雄冬海岸は、雷電海岸と同じくこの数年間に多くのトンネルが掘削され、落石や岸壁の崩壊による道路被害を回避すべく、迫力ある海岸線の明かり部分は廃道となり、迂回路の長大トンネルばかりとなってしまった。



Img123
雄冬岬   R231号が再開通して間もない頃、チャリで雄冬岬を訪れた
  Aug.  9  1986    Canon Snappy


Img122
Sunsetwave 日本海を背にした国道231号開通モニュメント 
学生の時チャリでプー旅 この時は、モニュメントの横にテントを張ってから5kmほど戻って岩尾温泉で風呂に入り、夜は雄冬集落の夏祭りに参加、酒を喰らってキャンプをした
  Aug.  8  1986    Canon Snappy






雄冬岬から海岸線を北上し続け、増毛町へ辿り着いた。

超ローカル線であるJR留萌本線の終着駅、鉄道のある町だ.。

古くからあるこの町は、好漁場と海産物に恵まれ、かつての鰊景気で栄華を極めたともいえる。
現在は、過去の栄華を偲ぶ建築物、町並みがあるものの、相当に鄙びてしまったという感は拭えない。





Iqtour201304300674downsize2359
  
駅後方の高台に灯台が見える
ラッキーなことに運行本数が少なく、滅多に来ない列車が到着
JR留萌本線 増毛駅  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD







早速増毛駅へ行ってみる。

お目当ては、無人駅ながらも駅舎内にあるという蕎麦屋さん。鰊蕎麦が食べたい…。

古く鄙びた駅舎であるが、地元海産物を扱う売店があり、若いお姉さんが2人で接客をしている。




20130430164_downsize164
終着駅らしく駅標は片方だけ、線路もデッドエンド 乗客は10人もいなかったような…
無人駅であるが、増毛(ゾウモウ)にあやかってアタマの薄い人に入場券が人気だそうだ
JR留萌本線 増毛駅  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD







鰊蕎麦できますか?

と尋ねたところ、意外にもウチは蕎麦屋ではありませんという。

蕎麦屋は? 改めて尋ねると、今は使用されていない出札窓口にそば処の看板が掛かっている方を指さすのであるが、シャッターが閉じている。

海産物屋のお姉さん曰わく、いつ営業しているのかよく分かりません。

d( ̄  ̄) ヾ(^o^;オイオイ・・・





Iqtourxz1201304302811downsize0197
増毛の町を出ると、道は再び日本海沿いに
険しい山並も遠ざかり、風景は平坦なものとなる
増毛町  R231号  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1







日本海オロロンライン国道231号を石狩から北上してきたが、留萌から北上するのは国道232号となる。

留萌の市街地に入る前に、夕陽の名所である黄金岬へ立ち寄ってみる。
夏はビーチキャンプで賑わうが、今はまだ寒く、雨まで降っているので誰もいない。



Iqtourxz1201304302813downsize0199
R232号 なだらかな砂浜の海岸線と海岸段丘に挟まれて道が続く
留萌市  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1







留萌を過ぎると、大きな町は稚内までない。

道央エリアを過ぎ、いよいよ道北エリアへ入って行く。

まぁ、留萌自体が人口3万未満の都市であるが、この先はいよいよ人口の希薄な北海道らしい茫洋とした景色が広がるエリアということだ。

 

20130430165_r232downsize165
海岸段丘上に風力発電の風車が立ち並ぶ
苫前町グリーンヒルウインドパーク
苫前町 R232号   Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1








留萌市から小平町、苫前町と順調に北上して行く。

苫前町は、今や民間風力発電施設で有名であるが、それは極々最近のことで、私がはじめてプー旅をしていた頃は、風車の1本も立ってはいなかった。




20130430166_downsize166
羆(ヒグマ)の立像 苫前町役場に立つ
国内最大の獣害事件の悲惨さを思えば、思い切ったランドマーク像を建てたものだと思う…
苫前町  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD








それよりも、苫前の名を全国に轟かせたのは、1915年(大正4年)冬に発生した日本史上最大の獣害羆事件である。

海岸部から内陸深くにあった三毛別六線沢という開拓集落が巨大な羆(ヒグマ)に襲撃され、7名死亡・3名重傷という惨事が発生した。

当時の開拓者の住居は、茅葺き(板葺き)・板張り・筵掛けの極めて簡素な住居であったらしいが、巨大な羆はそれをいとも簡単に破壊し、人々を襲い続けたという。

事件を聞いた人々はパニックに陥り、遠く旭川の陸軍駐屯部隊に出動を要請したという。

このハナシは、故吉村昭氏の著作「羆嵐(クマアラシ)」を是非読んで頂きたい。







Iqtourxz1201304302827downsize0213
羽幌町を過ぎ、雨が上がる  荒涼とした風景となり、通行量は一段と少なくなる 
羽幌町  R232号  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1








ところで、かつて旭川から稚内へ向かう鉄道には、日本海岸ルートと内陸の天塩川沿いルートおよびオホーツク海岸廻りルートの3ルートがあった。

現在は、内陸を天塩川沿いに北上するJR宗谷本線しか残存していない。

今回の旅で辿っている日本海オロロンライン・国道232号沿いに、留萌から日本海側を北上したのが、国鉄時代に廃止された羽幌線であった。








Iqtourxz1201304302828downsize0214
オロロン鳥(ウミガラス)の立像が通行車両を見おろす  ペンギン象ではない
羽幌からはオロロン鳥の棲息する天売・焼尻島へのフェリーが出ている
オロロン鳥(国指定天然記念物)は、生息数が10数羽まで激減、今や国内では絶滅寸前だ
羽幌町 R232号  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1






20070819touringsummer254
過去データ(バイクでプー旅中)によるオロロン鳥立像の拡大図  夏場は下草が茫々
密入国・密輸と密漁防止の呼びかけ看板が泣かせる
羽幌町    Aug. 19  2007     FUJIFILM  FinePix  S7000









旧羽幌線は、延長141kmと長大なローカル線であったのだが、残念なことに1987年(昭和62年)に廃止されてしまった。

現在でも、羽幌線の遺構が海岸段丘や牧草地の中、耕作の放棄された畑地の所々に残っているのを見つけることができる。








Iqtourxz1201304302849downsize0235_2
旧羽幌線の遺構
R232号沿いに路盤・築堤盛土・切り通し・橋梁・橋台いろいろ残っている
初山別村  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1










20130430167_r232downsize167
羽幌を過ぎると原野が広がり、目立つのは通信アンテナと鉄製の防風柵だけだ
羽幌町  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1










日本海オロロンライン、国道232号をどんどん北上している訳だが、夕暮れ時がだんだん迫ってきている。

チャリやバイクでのプー旅で今晩の塒(ネグラ)が決まっていないと、気もそぞろとなり寂しさがグッと増す時間帯。この時間帯は、よく宿なしの悲哀をイヤというほど味わったものだ。

今回はすべて宿泊地を予め確保してあり、心配事といえば、宿の夕食に間に合わなくなることだけだ。








Iqtourxz1201304302844downsize0230
距離標看板、ついに稚内が登場  稚内まで 118km (とーぜん寄り道するけど)
初山別村  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1










Iqtourxz1201304302845downsize0231
海岸沿いに緩やかなアップダウンが幾度となく繰り返される
チャリにとってはジワジワと体力を奪い、脚を痛めつける緩くないレイアウト
初山別村  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1








Iqtourxz1201304302848downsize0234
海に飛び込んでいくようなカーブ
初山別村  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1








この日の宿は、初山別村。

しょさんべつ温泉 ホテル岬の湯 という村営公共の宿。
バイク旅では度々お世話になっている、みさき台公園のキャンプ場に隣接してある施設だ。

人口1,350人の小さな村だが、公園には天文台とキャンプ場と温泉、宿泊施設がある。














Iqtourxz1201304302853downsize0239
初山別村 みさき台公園に到着  天文台と金比羅岬灯台
洞爺湖から376km 疲れた…
初山別村  Apr.  30  2013    OLYMPUS  XZ-1









Iqtour201304300686downsize2371
海岸を見おろす高台からは、遠く利尻岳や天売・焼尻島が眺められるのだが…
初山別村  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD









Iqtour201304300689downsize2374
しょさんべつ温泉 ホテル岬の湯  晴れていれば夕陽を堪能できる
食事は思いのほか豪華で、下手な民間温泉ホテルよりずっとよかった 館内Wi-Fi完備
温泉へはキャンプ場からサンダル掛けでよく通ったものだ
初山別村  Apr.  30  2013    OLYMPUS  E-5 + ZD12-60SWD









20070818touringsummer244
みさき台公園 キャンプ場から 天売・焼尻島と天空に半欠けの月
 (過去データ)  Aug. 18  2007     FUJIFILM  FinePix  S7000










20070818touringsummer241
夕映えに浮かぶ利尻島・利尻富士 みさき台公園から
 (過去データ)  Aug. 18  2007     FUJIFILM  FinePix  S7000







さて、次回は初山別村から北海道最北端の宗谷岬を廻り、吹雪くオホーツク海沿岸へ…。

   _¢(ーーメ)ナガイネ…









 

« 雪見が目あてで、乗り鉄に出かけたこと (北海道プー2013 はお休み) | トップページ | 利尻というだけに、やっぱりアタマ隠してケツ(山裾)だけしか見えない… (北海道プー2013 vol.9) »

旅行」カテゴリの記事

よからぬこと」カテゴリの記事

FinePix S7000」カテゴリの記事

OLYMPUS E-5」カテゴリの記事

ZD ED 12-60 F2.8-4.0 SWD」カテゴリの記事

OLYMPUS XZ-1 F1.8-2.5」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 雪見が目あてで、乗り鉄に出かけたこと (北海道プー2013 はお休み) | トップページ | 利尻というだけに、やっぱりアタマ隠してケツ(山裾)だけしか見えない… (北海道プー2013 vol.9) »

2020年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ